小学生と読んで考えたい「ため」になる童話たち
中学生以上になってしまうと、もう読まなくなってしまう童話たち!私たちも、多くの童話を幼稚園、小学生の間に「読む、見る、聞く」と重ねてきました。
今となっては、クライマックスは覚えていても最終的にどんなエンディングだったのか覚えていないものも多いですよね。ましてや、別々に読んでいた2つのお話が1つのお話だったなんてことも結構あるんですよね。
当時は、本を読んで何かを感じていたんだと思いますけれど、よく覚えていませんよね。でも、大人になってもう一度その本に触れたとき「そういう事だったのか!」って感じることも多いものです。
今回は、そんな思いを持てる・皆さんもご存知な・それでいて簡単な、内容の「童話」をご紹介していきたいと思います。
複雑な感情ではなく、シンプルな感情が湧く内容をセレクトしています。
内容をすべて書いてしまうと、皆さんがもう一度本を手に取る機会を失ってしまいますので、内容は触りだけご紹介!
半日村 子供に読ませたい童話
自分に出来ることをすること!諦めないこと!周りの人に与える影響力!
この物語、かつては小学校の教科書に載っていた地域もあるのではないでしょうか。
村に高い山があって、1日のうち半日しか日の当たらない村。その為、農作物などの育ちが悪く、他の村に比べて人びとの生活は貧しい。あの山さえ無ければ!でも、山を動かすことなんて出来ないため、村人は運命としてあきらめていました。しかし、ある日一人の少年が、行動を起こす❢
少年の行動が、引き起こす人々の心境の変化、あきらめない心がもたらすその後。
読み終わった後、自分も頑張らなくちゃいけないとはっきりと感じるこの本。
読者が「大人になっても」心を揺さぶられる物語です💗
是非、子供の時に親子で読んでおきたい1冊です。
三年寝太郎 親子で考えたい童話
目先の現実に振り回されず、本質見抜いて諦めずに解決しようとする戦略力!
三年寝たろうは地方によって色々なバージョン(大石やわらじなど)が伝えられていますが、問題点と結末は同じテーマになっていますね。
元々働き者だった青年。しかし、いくら働いても生活は苦しい村。村は旱魃に苦しんでいて農作物がうまく育たない。そんな境遇の中、青年はある日から3年間、1日中何もせずに眠り続けてしまいます。仕事を何もせず寝続けている青年に周囲の人は怒り、呆れていました。
そんなある日、青年は突然起き上がり、驚くべき行動にでる🌀
なぜ、青年は何もせずに3年間も寝続けていたのか。
突然起こした行動の真意は?
物事の本質を考えて、それを何とかして解決しようと考える、戦略力の重要性!
あきらめない心、本気で解決しようと考える心、変革させるための戦略の重要性に感心させられる本ですね。
子供に、是非その意味を考えてもらいたい1冊💪
アリとハト 人間のあるべき姿に触れる童話
「情けは人の為ならず」「因果応報」の教科書の様なストーリー!
この本は、ご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。「アリとキリギリス」とちょっとタイトルが似ていますが同じイソップ原作の童話です。
ある日、池に水を飲みに来ていたアリがうっかり溺れてしまった。たまたま、それを見ていたハトが木の葉をちぎって池に投げ込む。アリはなんとか葉によじ登って九死に一生を得る。
しかしその後、ハトにとって最大のピンチが訪れる。その時「アリ」が立ち上がる❢
人が困っている時は、自分が助ける事が出来るならば、それを見過ごさず救いの手を差し伸べる事。そして人の為に行ったその行動は、いずれ自分に戻ってくるとういう摂理を知るための参考になる本ですね💞
同じイソップ童話に「ねずみの恩がえし」という似ている本もありますので、親子で併せて読んでみると良いですね🎶
ウサギとカメ 親子で話し合いたい童話
こつこつと努力する事の大切さ、油断する事の危険、目的を達成するための目標を見誤らない事の重要性。
日本人であれば、知らない方はいないほど有名な童話。童謡にもなっていて皆さんストーリーはばっちりですよね。
もう、お子さんも知っている場合がほとんどかもしれませんね✨
ある時、ウサギに歩くのが遅いことを馬鹿にされたカメは、ウサギに競争を持ち掛けます。
そして、ゴール目指して競争を始めるのですが、その先には意外な結末が❢
このお話、親子で語り合った事ってありますか?たまたま、ウサギがカメに対して油断して、寝てしまったから負けたのでしょうか? もちろん、慢心から油断をしたことは確かです。
しかし、もしウサギが、カメに勝つという目的ためには「ゴールしなければいけない」という目標を達成しなければいけないということをしっかりと中心に認識していれば、まっしぐらにゴールして、その後に寝ていたのではないでしょうか。
目的、目標のどちらかを見失うと予期しない結末を招いてしまいかねないですよね💧
お父さん、お母さんも心にとめておきたい物語ですね💝
裸の王様 親子で意味を考えたい童話
良い事だけを言ってくれる人だけと仲良くする事の意味。イエスマンで周りを固めるというリスク!
このお話は、ご存知の方も多いですよね。童話の中でも代表的な本ですね。
ある所に、新しい服のことばかり考えている、服好きの王様がいました。ある日、二人のさぎ師が町にやって来ました。二人は「自分にふさわしくない仕事をしている人と、バカな人にはとうめいで見えない布」で王様の洋服を作る事になりました。そして、完成した洋服を見た王様がとった行動とは❢‽
結末は皆さんよくご存じですよね。子供の頃にはいい事だけを言ってくれる人だけで周りを固めるといった事はめったに起こりませんが、大人になると掃いて捨てるほど起こりますよね💦
このお話の中身を読んだだけでは「子どもには、そんな人は世の中にいない」「馬鹿な王様だ」くらいにしか感じないと思います。でも、親子でちゃんと話をしておくことで、そんな大人になっていく事を少しでも減らすことが出来るかもしれませんね🎶
中国の格言にもありますよね「良薬は口に苦くして病に利あり、忠言は耳に逆らいて行いに利あり」 本当に耳が痛いですね👂
小学生のうちに読んで親子で考えたい童話まとめ
童話の多くは、何かメッセージを秘めている物が多く、大人になってからも考えさせられるものが多いですよね。今回ご紹介したほかにもメッセージの強い上に有名な作品はたくさんありますよね。今回は「オオカミ少年」の様にメッセージがダイレクトに伝わってくるものや「北風と太陽」等の様に、物語の一部分が独り歩きして「一部分」から受けるメッセージと「物語全体(2部構成)」から受けるメッセージが異なる可能性が高いお話は外してセレクトしています。
いずれ、こういったお話も、色々な角度からみたメッセージをお伝えしていくことが出来れば良いなと考えています。
それでは、これからも「親子で楽しむ ふぁんすた」をよろしくお願いいたします。
~親子で楽しむ ふぁんすた~
この記事へのコメントはありません。